夢の言葉と陽だまりの天使(下)【夢の言葉続編③】

俺がユイを連れてきたのは、もう一つの”俺の家”だった。


「…ユイ。
その鍵で、この扉開けてみな?」

「!…えっ?
この鍵って、使えるん…ですか?」

決して大きくはないが、お洒落な一軒家。
その玄関の扉の前でユイが驚く。
きっと、ただのアクセサリーだと思ってたんだろうな。

俺が頷くと、ユイは恐る恐るネックレスの鍵を鍵穴に差し込み…。ゆっくりと回した。
カチャンッと響く、鍵が解除された音。


「!……開いた。」

「中、入っていいぜ?」

俺が促すと、ユイは緊張した様子で扉を開けて中に足を踏み入れた。

少し進んで、不思議そうに見渡すユイに伝える。


「……ここ。リディアと住んでた家なんだ。」

「!……えっ?」

俺の言葉に目を見開いて呆然とするユイ。
俺は家の中をゆっくり進みながら言葉を続ける。
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