夢の言葉と陽だまりの天使(下)【夢の言葉続編③】
「はい。アンケートにご協力頂けますと、本日この商店街のお買い物でご利用頂ける10%割引き券をプレゼント致します!」
「!…割引き券?!」
元貧乏町娘の私は思わず心の中で”欲しい!”と思って、それが内心には止まらず、表情に出して目を輝かせてしまった。
「くくっ…。
アカリ、めっちゃ顔に出てるから…。」
「!///っ……。」
隣に居たヴァロンは私を見て、片手でお腹を押さえて俯きながら笑いを堪えている。
は、恥ずかしい〜っ///。
と、思いつつ。
やっぱり安いに越したことはない、とペンの置いてある場所に行きアンケートを書こうとすると…。
「あ、旦那様ですか?
ご夫婦でご協力頂けましたら20%割引き券になりますが、ご一緒にいかがですか?」
「!…20%ッ?!」
背後から聞こえてきたその言葉に、私は反応してバッと素早く振り返った。