夢の言葉と陽だまりの天使(下)【夢の言葉続編③】
Q.あなたの欲しいものは?
Q.あなたの夢は?
欲しいもの、かぁ…。
と、私はチラッと隣にいるヴァロンを見た。
子供の頃の私の夢は、ありきたりかも知れないけど”お嫁さん”だった。
大好きな人と、結婚する事。
そして…。
次の子供は…。
ヴァロンにそっくりな、男の子が…ほしいなぁ///。
大好きな旦那様との間に、彼にそっくりな男の子が産まれたらいいなって…。
そう、思っていた。
ヴァロンにそっくり、なんて…///。
やだっ///!めちゃくちゃ美少年じゃない…///!
想像して一人で頭の中でキャーキャーッ///!と騒いでいると、隣からピーッ!ピーッ!とヴァロンの通信機が鳴る音が聞こえた。
「!…アカリ、悪い。
ちょっと話してくるから、俺のも一緒に出しといて?」
「あ!う、うんっ…!」
ハッとして差し出されたアンケートを受け取ると、ヴァロンは通信機をポケットから出して人混みから少し離れた場所で連絡を取っていた。