夢の言葉と陽だまりの天使(下)【夢の言葉続編③】

「出来れば、シュウにはこのまま黙ってて?
あいつ最近忙しそうだから、これ以上負担増やしたくねぇし。」

シュウは俺には何も言わないけど…分かってる。
あいつはおそらく、そろそろ正式にマスターになる為に覚悟を決めてる。

……もう。俺の事で悩んだり、立ち止まったりしてほしくない。


「勿論、アカリ達にも言わないで。
…もしもの時は、俺の口から伝えるから。」

茶封筒の中身の、検査結果と再検査の書類をみながらそう言うと、ホノカさんは「はい。」と震えた声で答えた。

俺が彼女を見ると、その表情はもう医師ではなくて…。俺自身を本当に想って答えてくれている事が分かる。
今にも泣き出しそうなホノカさんを見て、こんな優しい女性が大事な親友の妻だという事に、心から安心した。

この人が居れば、シュウは大丈夫だと…。
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