夢の言葉と陽だまりの天使(下)【夢の言葉続編③】
「わ、私でよければ…お教えしますっ///。
マオ様ならきっと出来ますよ!」
嬉しくて嬉しくて…。
マオ様の新たな一面を見られて舞い上がる私。
マオ様と居るとついつい仕事だという事を忘れて笑顔になってしまう。
一方のマオ様もすっかり製作に入る気の様で…。
「…じゃあさ。……。
こんなの!こんなの作れるかな?」
おそらく自分が作りたいと思っているぬいぐるみの絵を、得意気に紙に描いて私に見せてくれたけど…。
紙に描かれていたのは、顔があって、しっぽがあって、足が4本の…かろうじて動物だと分かる生き物の絵。
「……。……。
えっと…。い、犬…ですか?」
「…はい?猫ですけど?」
遠慮がちに尋ねる私に真顔で答えるマオ様。
なんで分かんないんだ?と言いたげな表情で見つめられて、私はおかしくて笑ってしまった。
!っ……いけない。
私はハッとして口を押さえた。