夢の言葉と陽だまりの天使(下)【夢の言葉続編③】

「///……どうですか?
顔は少し丸く描いた方が可愛らしくなるんです。」

「!……。本当だ。」

間隣でマオ様が私の描いた絵を見つめて”なるほど”と言った感じで頷き、再び自分でも猫の絵を一生懸命に描き始めた。

真剣な横顔。

……。

どうしてだろう?
私よりも年上の大人な男性なのに、可愛い。
いつも離れていた一定の距離よりも近付けて、肩がぶつかりそうな位、マオ様の体温が伝わってきそうな位で…ドキドキする。


……このお方は、本当に不思議な人///。
身分差を気にしたり、きっと簡単に人を嫌ったり…しないのだ。

”ハッキリ言います。
僕には使用人も夜の相手も必要ありません。
さっきはアラン様の手前、強く拒絶はしませんでしたが…。正直迷惑です。”

最初の夜に言われたあの言葉も、優しさ。
この方はきっと、素直で…。
優柔不断で人を傷付けたり…しない。
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