夢の言葉と陽だまりの天使(下)【夢の言葉続編③】
「///っ……。」
慌てて机から身を起こし、めくり上げられていたスカートを整える。
手が、脚が、身体が震えてこれ以上この部屋に居たくなかった。
「し、失礼致しますっ…。」
声を絞り出して頭を下げると、私は足早に去ろうとアラン様とマオ様が打ち合わせを始めた横を通り過ぎようとした。
でも…。
脚に力が入らなくて、カクンッと倒れそうになった私を…。
「あッ……!」
「!っ…危ない。」
そんな私を、マオ様が片手で抱き留めて…くれた。
触れられて一瞬ビクッと揺れる私の身体。
……。
けど、違う…。
嫌じゃ、ない…。
また、だ。
アラン様の時は凍り付く様だったドキドキが、暖かい鼓動に鳴り変わっていく。
触れられた部分から暖かい熱が込み上げてきて、支えてくれたマオ様の腕に思わずぎゅぅ…っとしがみ付いていると、ゆっくり私を立たせてくれた。