夢の言葉と陽だまりの天使(下)【夢の言葉続編③】
嫌われて、しまったんだっ…。
あんな所を見られてっ…。
きっと、出世の為に寝る女…だと……ッ///。
”私の部屋には来なくて結構です。”
マオ様の言葉が、深く心に突き刺さって…痛みが治らない。
お側に居られたら、良かった。
マオ様の瞳に私が映る事がなくても、ただ側に居られたら…それだけで嬉しかったのに……。
初めはなかなか懐かない野良猫の様だったマオ様が、何度目かの帰宅で私に鞄と上着を預けて”ただいま”と言ってくれた時の喜び。
緊張感に包まれた様な夜の時間。
最近ようやく私の前でも欠伸をしたり、うつらうつらしたり…。
眠そうで、無防備な姿を見せてくれる様になった…。
一週間に一度の二人の時間。
会話、ぬいぐるみ作り…。
私には掛け替えのない、時間だった。
……。
ようやく分かった、自分の気持ち。
マオ様。
私は、あの方に恋をしてたのだと…。
……
………。