夢の言葉と陽だまりの天使(下)【夢の言葉続編③】
「…マオ。
お前は残ってご馳走になっていくといい。
なんなら明日は休暇をやるから、泊まりでもいいぞ?」
更に予想もしなかったアラン様の言葉。
なんて素敵な対応!
しかもヴァロンに休暇をくれるなんて…!
アラン様の粋な計らいに、私は”貴方を誤解しててごめんなさい!”と心の中で叫んだ。
アラン様が帰られる上に明日休暇という事になれば、ヴァロンはマオとしてではなくアカリと居られる。
彼女の旦那様として過ごす事が出来る。
……けれど。
「良かったわね、アカリ!」と、私がアカリの手を握ろうとした瞬間…。
「……いえ。
アラン様が戻られるのでしたら、私も失礼致します。」
……。
信じられないヴァロンの言葉が聞こえた。