夢の言葉と陽だまりの天使(下)【夢の言葉続編③】
……。
アカリ、アカリ、アカリ…。
自分で思っていた以上に、俺の心は彼女でいっぱいだった。
仕事をしている時はそれに没頭出来るが、マオでありながら…。
何かある毎に彼女が想い浮かぶ。
打ち合わせに来ていたアカリの祖父であるアルバート様と顔を合わせる度に、話したくて堪らない。
街中でお腹の大きな妊婦を見る度に気になって、会いたくて仕方ない。
アランに外すよう指摘された結婚指輪。
指に出来なくても、ネックレスチェーンに通してずっと肌身離さず身に付けてる。
指輪も、ネックレスも…。
アクセサリーなんて男が付けるもんじゃない、って思ってたのにな。
アカリとお揃いなら、彼女が喜ぶなら悪くないって思えるようになったんだ。
……。
笑顔が、見たい。
アルバート様の別荘に着いた時、車から降りる俺をアカリが部屋の窓際から…見てた。