夢の言葉と陽だまりの天使(下)【夢の言葉続編③】
呼吸が、止まる。
”アカリにそっくりな女の子がほしい。”
俺の言葉通りに、アカリにそっくりで…。
本当に、天使なんじゃないかって思うくらいに俺の目には輝いて映った。
///っ……ヤバい。
直視、出来ねぇ……ッ///。
「……。本当…。
可愛い、ですね……。」
しっかり見たいのに…。
これ以上眺めていたら、嬉しくて、愛おしくて、ニヤケながら、泣いてしまうと思った。
何とか普通を装って笑顔を作ると、アルバート様は穏やかに微笑んで…。
俺の上着のポケットにこっそり写真を入れると、小さく呟いた。
「…早く帰って来なさい。
子供はすぐ大きくなってしまうぞ?」
俺の肩をポンポンッと叩いて、さり気なく他の人の所へ歩いて行くアルバート様の背中を見送ると、俺も平然と仕事に戻り、会議の為の資料を机に並べ始める。
でも一瞬…。
俺の心の中を嬉しいような、寂しいような…。
複雑な気持ちが渦巻いた。