夢の言葉と陽だまりの天使(下)【夢の言葉続編③】
「……あ〜…。
やべっ、幸せ過ぎて俺死ぬかも…。」
「///っ……。」
私の事を大切な宝物みたいに優しく包んでくれる暖かい腕。
愛おしい心地良い温もり。
本当は、離れたくなんて…ないっ…。
今にも口から出てしまいそうな言葉を必死に飲み込む私のお腹に、ヴァロンがそっと手で触れて口を開く。
「……ずっとさ、否定してたんだ。」
「え…?」
「奥さん大切にする気持ちとか、デレたりとか、子供に親バカになる気持ちとか…。
ギルの事も、正直家族自慢ばっかして恥ずかしくねぇのか〜って思ってた。
…けど、こんなにも幸せな事だったんだな。」
恥ずかしそうにクスクス笑いながらそう言うヴァロンの言葉から伝わってくる、深い愛。
私とヒナタと居られる事を本当に幸せそうにしてくれた。