僕に、恋してみたら?
「バーカ。なに一人で気負ってんのよ」
「茉帆、うち、魔法使いの猫の役しようと思ってる」
サナが猫……?
想像してみると、とても可愛い、小悪魔みたいな猫になりそうだ。
「似合うよ、絶対!」
「えへへ、ありがとう」照れ笑いするサナ。
「あたしは、可愛い衣装が作りたいな」
そう目を輝かせていうのはアキナだ。
「みんな……」
「大成功させてやろうじゃん!」
ガッツポーズの、ユカリ。
「うん……!」
壁を作っていたのは――わたしの方だった。