僕に、恋してみたら?
教室の窓際からちょうど真下を見下ろしたあたりにやってくる。
あまりにも慌てていたせいで、下履きのまま。
なにかが、草木の影に落ちているのが見えた。
嫌な予感は膨らむ。
近づいて……手にとって。
それが、白いラメ入りの紙袋だとわかったとき、鳥肌がたった。
中を除いて――更に嫌な予感はどんどん膨らんでいく。
なにか、おかしい。
少し前に、ほぼ完成した衣装をみたときと、なにかが違う。
ここじゃ……誰かに気付かれる。
そう思ったわあしは、紙袋を抱え、ある場所に向かった――。