僕に、恋してみたら?


「あーん」

「……っ、いりません!」


屋上にやってきた先輩とわたしは、なぜか一緒にお昼ご飯を食べることになったのだけれど。

さっきから、先輩が、やたらと唐揚げをすすめてくる。


「どうして食べないの?」

「自分のお弁当、ありますから」


それに、そんな近くから食べさせないでくれませんか?

先輩は、人一倍キレイな顔をしているのだから……すぐそばまで寄られて、顔を覗き込まれたら、ドキドキせずにはいられません。


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