僕に、恋してみたら?
こんにちは、犬甘です。
『僕に、恋してみたら?』を読んで下さり、ありがとうございます。
この作品は、思春期特有の悩みを抱えた少女がドキドキと切なさを交えながら成長していく、青春全開な純愛物語をテーマに筆をとりました。
人との関わりを避けてきた主人公の茉帆が、恋をして、友人を作り、新しいことに挑戦する模様。
それから、恋から逃げていた桃惟が恋を実らせるまでの葛藤。
傲慢になりつつ結局は好きな子の背中を押す柳、完璧に見えて心の弱い姉などを描きながら、それぞれのキャラクターには少しずつでも成長していってもらいたいと願いを込めて書きました。
この話を読んで、ドキドキしたり、楽しい気持ちになってもらえたら嬉しいです。
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読者の方々からの声というのは本当にもらえると有り難く嬉しいものでしで、その中に
『柳くんが好きです』というものがちらほら……
桃惟より人気のある疑惑が浮上している、柳悠汰くん(笑)
それから、友達のユカリのことを好きだと言ってもらえたり、姉が欲しかったので結城姉妹が好きですなんて意見をもらえたのも本当に嬉しかったです。ありがとうございます。
柳が茉帆に無理矢理キスしたり、ユカリが登場したときは意地悪だったりするのは、ある意味人間味があるといいますか、書いていて「どこかにいそうな子たちだな……」って思いました。
そういう等身大な雰囲気が好きになってもらえた理由の1つなのかもしれません。
茉帆と桃惟はもちろん、柳くんたちがいなければこの物語は完成していなかったので、私自身、とても愛着が湧いています。
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ところで私、ハイパーポジティブな人間なんですよ。壁にぶちあたった時には『当たって砕けろ』精神で割となんでも前進します。
が、今でこそそういえるだけで、茉帆と同じ年くらいの頃は、それなりに迷いや葛藤はありました。
「よくそんなことで悩んでいたな」と笑って振り返れてしまうことも、当時の自分にとったら、すごく大きく深刻なことだったりしたんですよね。
ひとくちに悩みと言っても、色んなものがあります。ひょっとしたら、今この文章を読んでくれている方々の中にもなにかに悩んでいる方がおられるかもしれません。
それは茉帆のように身体的コンプレックスであったり、はたまた受験や好きな人のこと、家族のことなど、十人十色でみんな違うのだろうと思います。
1人で抱えられないときは、周囲に頼ってみるもよし。
私の場合は、人に相談したり愚痴るよりはとことん1人を満喫したいタイプなので、気を紛らわせるために好きなことを見つけていました。
本でも映画でも、音楽でも。なんでもいいので、その世界にどっぷり浸ってみて下さい。時間や余裕がなければ、少し触れてみるだけでも。楽しいですよー。
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続きまして、番外編になります。
こちらは、本編では隠されていた桃惟やサブキャラの心のうちなどを書いています。
この物語についての感想やリクエストなど、大歓迎です。なにか思うことがありましたら、いつでも気軽にお寄せいただけると喜びます。
それでは、最後まで読んで下さり、本当にありがとうございました。
2017.4.11 犬甘