僕に、恋してみたら?


上目遣いで、水上先輩を見上げる女の先輩。

わたしはその色っぽい視線よりなにより、先輩の胸元が気になります。

豊満な胸が。

だから、なにを食べれば、そんなに育つんですか……?

2年後にわたしが、ああなるとは思えないわけで。

ついつい、凝視してしまう。


「あのっ!」

「え?」
突然わたしに話しかけられた女の先輩が、ギョっとする。


「やっぱり、大豆ですか?」

「は?」

「それとも、唐揚げですかね」

「なんなのよ……もう、行こうよ、桃惟くん」

水上先輩の腕をつかむ女の先輩。

わぁぁああ!

腕に、胸が乗っかっているんですけどぉ!?

ううむ……、やわらかそうだ。


「いや、茉帆ちゃん。この女は……上げ底とみた」
と、つぶやく水上先輩。


へ?……アゲゾコ??

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