僕に、恋してみたら?
3歩進んで、振り返る。
水上先輩は、もうこっちなんて見ていないかなって思ったのに。
まっすぐわたしを見て、微笑んでくれている。
それが、なんだか、嬉しくてたまらない……。
「お弁当、ごちそうさまでした。すっごく美味しかったです」
「よかった」
「……では」
「また明日」
「!」
「昼休み、ここで待ってる」
どうして……?
明日〝も〟会うの……?
「お、お弁当は、結構ですよ!?」
わざわざ朝から作るの大変でしょうし。
さっき得たバストアップ知識は、今後の参考にさせてもらう気満々です。
「違うよ」
先輩は、ゆっくりと、困惑するわたしの方へと近づいてくる。
「単純に、茉帆ちゃんと、明日の昼休みも一緒に過ごしたいなって思ったんだ」
「なっ……」
「だから、待ってるね?」