いつかその夢にて永遠を。 〜最初で最後の永久の愛をあなたへ~
「あら、佐抜さん、お母さんは?」

「来れません。というか、来ません。」

「あら、今回の授業参観は親子そろって参加だと知らなかったのかしら。プリントに書いておいたのだけど。」

「さあ、知りません。母はとても忙しい人間ですから。」

そうだ。
今は、図画工作の授業。
親子が協力して、ひとつの作品を手がけるんだけど。

先生、成績下げてもいいよ。
全部親のせいにするからね。
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