いつかその夢にて永遠を。 〜最初で最後の永久の愛をあなたへ~
「まさか、秀香ちゃん、まだ喪服でいるつもり?」

「そうよ。一生ね。」

「でもさ、それって、悲しくない?」

「え?」

なに、言ってるの?
分かんない。

「新しい恋を見つけて、新しい生活を楽しんで。それが、楽しみじゃないの?」

「全然?私、人生、捨てるつもりだし、悲しくなんかないよ。」

「えー。まじでー?」

いや、まじで。
というか、日本語喋ってよ、日本語。
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