いつかその夢にて永遠を。 〜最初で最後の永久の愛をあなたへ~
「お母さん、行ってくる。」

冷めた声で、冷めた人間の母に言った。

母の部屋にある大きな箪笥から、へそくりを見つけた。
お母さんたら、お金を入れた封筒を洋服の下に突っ込んでいるんだから。

フフフフフ。
お馬鹿さんね、お母さん。

私がなんにも知らない子供だと思ってて?

んじゃ、行ってきます。
お金、ありがとう。
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