絶対に離さない
【華side】




水無月くんはなにやら考えている様子だった。



「まあ、無理しないでねー?」



「あぁ...」



...あ、アイスだー!



「水無月くん!アイス買おー!」



「そうだな。」



んー、どれがいいかなー。



チョコもいいけど、ストロベリーもいいし。



あーでも!ポッピングシャワーも美味しそう...



「じゃあ、チョコとストロベリーとポッピングシャワー1つと俺はバニラで。」




「え、水無月くん!?」



彼が私が食べたいと思っていたやつを全部頼んでいたことにびっくりした。



「ほら、やる。」


コーンの上に3つのアイスが乗っている。



「別にいいよ!?自分で買うから。」



すると水無月くんは困った顔をして



「今日。いきなり誘ったから...そのお礼?」




「なんかごめんね?」




「気にすんな。」



と言って私の頭を撫でてくる。



好きとかは分からないけど撫でられると落ち着くし、少し緊張する。


「っ...// あ、あそこのモール行こっ!」


顔に熱が集まるのが分かったから、誤魔化そうと話を変えたけど...


バレないよね!?



「あそこなら、何でもあるからな。」



と言って微笑む水無月くん。



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