絶対に離さない
授業は水無月くんが教科書持ってないから見せてたけど...女子から


「神楽さん!ずるい!」


とかなんとか、言われてたけど好きでしてる訳じゃないからね!


と、まぁ。色んなことがあって今はもう放課後。


水無月くんをみると凄く不機嫌オーラを放っていた。


それじゃあ、せっかくのイケメンが台無しだなーとか思いながら


「水無月くん。そろそろ校内案内するよ?」


「あー。忘れてた。」


近くでみると水無月くん背高いよね。


葵より高いのかな?


「...何見てんの?」


「えっ!?ご、ごめん...//」


顔を近づけて来たから咄嗟に後ろに下がってしまった。


「なーにしてんの?華...と水無月」


「あ、葵。なにもしてないよ?今から校内案内するとこー」


ニコニコしていた葵が「んー。俺も行くわ。」っていきなり真顔でいうからびっくりしたけど一緒に回ることになった。


「えっと、ここが理科室で隣は被服室。被服室はなかなか使わないから覚えなくてもいいし...あとは...」


どこから説明していいかわからない私は慌ていて葵がそれに察したのか


「じゃあ!次は美術室行ってから職員室ね!」


「あぁ。」


私が迷ってるうちに葵が水無月くんに説明してくれてたので結構助かった。


なんやかんや、葵が校内全部案内してくれてすぐに終わった。


「ありがとな。神楽、前田。」


「私はなにもしてないけどね」


「いえいえー!どういたしましてー!」


「そろそろ帰ろっか。水無月くんも転校初日だから疲れたでしょ?」


「帰るか。」
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