【短編】スキ❤キス
「藤永!この問題分かるか?」
「は・・・はい!!」

私は慌てて立った。
そのせいでイスが倒れた。

みんな笑ってるのに、有紀だけは笑わなかった。
有紀は口パクでこう言った。

『誰でもこんな時はあるから』
有紀・・・・・・・。

私・・・何考えてたんだろう・・・。
有紀は友達!!
そんな事は考えない!!

「藤永・・・それよりこの問題・・・」
「はい!!」

私は元気よく答えた。

授業が終わると私は有紀の所に向かった。
「有紀!さっきはありがとう」

「いいよ!!友達なんだから」
有紀は笑顔でそう答えた。

有紀・・・・・・・。
「有紀!!ちょっといいか?」

私は聞きなれた声がしたので入り口のほうを見た。
「孝太?」
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