ヨモスガラ、キミオモフ。
それから10分。
「はーい、完成!!」
彩ちゃんの弾んだ声で私は目を開ける。
すぐ視界に入るのは出来映えに満足したのか、腕を組んで頷く彩ちゃんと、目を輝かせながらスマホを向けて何枚も写真を撮る悠里ちゃん。
当の私はというと、どんな風になっているのか分からず困惑状態。
「彩ちゃん、悠里ちゃん・・・」
「あー、はいはい。鏡ね!!」
思い出したかのようにカバンの中から鏡を取り出す彩ちゃん。
悠里ちゃんは、というと相変わらず写真を撮り続けている。
「はーい、どうぞ」
「・・・はい」