ヨモスガラ、キミオモフ。
ほっ、と胸をなで下ろす私に悠里ちゃんは1つの提案を持ち出す。
「じゃあさっ!私達が小春に教える代わりに、小春は勉強教えてよっ」
「勉強?」
「うん、もう少しでテストあるしさっ、ノートも見せてもらいたいし」
「それ賛成!私も後でノート借りようと思ってた!」
悠里ちゃんの提案に賛同する彩ちゃん。
私も、そんなことならと思ったけど。
「・・・私、数学は出来ないよ?」
そう。私は1番数学が苦手。
とてもじゃないけど、人に教えられるレベルじゃない。
むしろ、私が教えてほしいくらい!
「それは!3人で頑張ろう!ねっ?」
「うん、他の教科だったら全然良いよ~」
「ありがと~小春~」