ヨモスガラ、キミオモフ。
「彩・・・大丈夫なの?今回のテスト、だいぶヤバイって言ってたのに」
私の隣では心配そうな顔で彩ちゃんを見つめる悠里ちゃん。
「テスト前は今日で最後だから大丈夫!今日はとりあえずバイト頑張って、明日からは小春!よろしくね~」
「う、うん」
彩ちゃんが大丈夫って言うならそれを信じるしかないけど、悠里ちゃんはまだちょっと心配そう。
とりあえず、私は私で、出来ることを頑張らないと。
彩ちゃんにちゃんと教えてあげられるように、まずは私がテスト勉強頑張らないとなぁ。
それに、いっちゃんのことも。
可愛くなれる、努力をしよう。
彩ちゃんの鏡でもう1度自分の顔を見直し、私は密かにそう心に決めた。