ヨモスガラ、キミオモフ。
嬉しいご褒美。
___放課後。
今日は彩ちゃんのバイトがないらしいので、3人でカラオケに行く予定。
「小春ー、用意終わった?」
「うーん、うん!終わった~」
「よし、行こ!!」
ここ最近、彩ちゃんはなんだかバイトが忙しそうで。
だからこうやって3人で放課後遊びに行くのは久しぶりで、すごく楽しみだったりする。
「よし、今日は私の十八番、聞かせてあげよ~」
「え~、彩の十八番はもう聞き飽きたよ~。ねえ、小春?」
「うん。たまには違う曲、3人で歌おうよ」
3人で何を歌うか話しながら階段を下りていくと。
「北條!」
後ろから私を呼ぶ声。顔なんて見なくても誰だかなんてすぐに分かる。
だって、この声は。
「いっ、・・・向坂先生」