ガード
星霜
季節というのは巡るのが早いからこそ楽しいもので、瞬く間に文月である。
7月と言えどボディーガードの仕事は休まらない。
周囲の学生どもはもう夏休みという忌々しい時期に入っているが、私たちの仕事は決して休まるところを知らない。
あずさと私の配属先が翔のガードになって以来、仕事がもう一つ増えた。
執事である古川さんじきじきの頼みともあり、なんと住み込みで、である。
住み込みをしてまでやらなければならないもう一つの仕事とは何なのか。
それは実に単純で困難なものであった。
「翔!!!!!起きろ!!!!!」
水浦翔の起床係である。
本来なら執事の仕事らしいが、こいつはそんな生ぬるい起こし方では到底起きない。
「起きろおおおおおおお!!!!!!!!」
標的はなかなか手ごわい。
7月と言えどボディーガードの仕事は休まらない。
周囲の学生どもはもう夏休みという忌々しい時期に入っているが、私たちの仕事は決して休まるところを知らない。
あずさと私の配属先が翔のガードになって以来、仕事がもう一つ増えた。
執事である古川さんじきじきの頼みともあり、なんと住み込みで、である。
住み込みをしてまでやらなければならないもう一つの仕事とは何なのか。
それは実に単純で困難なものであった。
「翔!!!!!起きろ!!!!!」
水浦翔の起床係である。
本来なら執事の仕事らしいが、こいつはそんな生ぬるい起こし方では到底起きない。
「起きろおおおおおおお!!!!!!!!」
標的はなかなか手ごわい。