ガード
自分がボディーガードになるまでの経緯を思い出し、一人で余韻に浸っていると、背後からトントンと肩をたたかれた。

「・・・?」

「あの、今日からアローグループのボディーガードとして働く山田さんですよね?」

「はあ、そうですけど。」


いきなり肩をたたかれ、自分の名前を知っているのはあまり良い気分ではない。
生返事で返してしまった。


「俺は二階堂あずさといいます。
俺も今日からここのボディーガードとして働くんです。」


思い出した。この間のボディーガードたちの顔合わせ会であの場にいた一人だ。



・・・しかしまあ、よくよく見るとイケメンの一言に尽きる。


< 5 / 77 >

この作品をシェア

pagetop