ガード
「何をお探しですか。」

「取り合えず、靴から。」

「かしこまりました。」

***

「ねえあずさ、何で靴からなの?私、ヒール持ってるよ。」

「へえ、翔、中々分ってるな。」

「何が!!」

じれったくなって翔に聞く。

「翔、靴からって何?私ヒールくらいある。」

「いいか、華。」

かなり改まった顔で翔は私に向き直った。

「コーディネートを決めるときは足から。」

「は?」

「足はエロく、な。」

翔はそう言って不敵な笑みを浮かべたのであった。
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