ガード
こんな時、なんと返事を返せばよいのだろう?

「では同僚ということになるんですね。これから、宜しくお願い致します。」


一応無難に返しておく。


「社長がもうすぐいらっしゃるはずです。俺たち、車庫の前に待機しておけばよかったですよね?」

そうだった。

水浦一郎が現れるまでもう時間がない。


出勤初日に失態をおかしたくないのは誰でも同じだろう。


広い庭園を急いで横切り、車庫を探す。
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