ガード
ぎりぎりというのはまさにこのことで、広い邸宅で迷いに迷った私たちは、本当にやっとのことで車庫の前にたどり着いた。

幸い水浦一郎はまだ現れていなかったので、そのことに心の底から安堵する。


だが、少しの余裕もむなしく、すぐにその人は現れた。


「おはよう。今日から新人のボディーガードさんが二人増えると聞いています。物騒な世の中ですし、皆さん頼みますよ。」


「はいっ!!!」


私のボディーガード人生はこうして始まったのである。
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