好きな人を誘拐してみた。
…でも、僕が帰る頃には

もういなくなってるかもしれない。

いや、逃げるいいタイミングだろうな。

家に帰りたくなくなってきた。

もういい。無心で仕事してやる。

「あのー!龍聖さん!お客さんですよ!」

ランチに行くであろうOLに呼ばれた。

ああ、もうお昼の時間か。

今日はどこで食べようか。

久しぶりに社員食堂にでも行こうか。

とか考えながら

お客様がいる部屋に移動した。

「お待たせしました、藤堂龍聖です」

「あ、龍聖さん!」

「へ、」

朱子さん…?
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