不釣合い。
私がロッカーで着替えていると、木村さんも着替えに来た。

『桜お疲れ様〜。今日疲れたでしょ?ゆっくり休んでね』

『はい。色々あってとっても疲れました。早く帰ってお風呂入って寝ます』

『お手紙忘れたらダメだよ』

木村さんが笑顔で言った。

『あっ、制服のポケットに入れっぱなしだった!ありがとうございます』

私はロッカーを、開けて制服のポケットから名刺とメモを取り出した。

『忘れられたら、タカも可哀想だよ。ふーん。名刺に書いてあったんだ』

木村さんはニヤニヤが止まらない。

『あ。』

私は急な恥ずかしくなった。

『まぁ早く帰ってメールでもしてみたら?』

『そうしまーす。お疲れ様でしたー』

私は逃げるようにロッカーを出て行った。

『お疲れ〜メール楽しんでね』

木村さんはなぜか楽しんでるようだった。

私は帰り道の途中で弁当を買い、家へと急いだ。
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