不釣合い。

新しい日々

それから私は長谷川さんとちょこちょこメールをするようになっていた。

木村さんは気を使ってくれてるのか、長谷川さんとのメールについてはぐいぐい聞いて来なかった。

一週間に2、3日。

仕事の事とか、木村さんの話とか、今日食べたお昼ご飯の話とか、

たわいもないメールをする事が多かった。

長谷川さんとメールをするようになって私は1つの疑問が生まれた。

長谷川さんは私とメールをして楽しいのかな?

私は自信が持てない。

そんな不安を持ちながら季節は冬へと向かっていった。

そんな冬のある夜長谷川さんからメールが届いた。

【お疲れ〜。今度金曜日暇?明美さん達と鍋しようって話してるけどよかったら来ない?^_^】

私はすぐに返信メールを作成した。

【お疲れ様です!もちろん行きたいです^_^】

長谷川さんもすぐに返信をくれた。

【よかった〜。また詳しいことが決まったらまた連絡するね】

また楽しくお酒が飲める。

私は金曜日が待ち遠しくなった。

しかし、楽しみと同時に緊張が襲ってきた。

あの居酒屋以来、長谷川さんとは時々顔を合わせるけど、直接話すのは久しぶりだ。

ちゃんと話せるかな。

胸がドキドキしてきた。

このドキドキが長谷川さんと直接話す緊張からなのか、長谷川さんへの好意からなのか私にはわからなかった。

早く金曜日なって欲しいようで金曜日になって欲しくないそんな変な感じだった。

もう、早く寝よ。

私は布団に潜り込んだ。

静かな部屋で、より一層鼓動が早く聞こえた。

私はその夜全然眠くならなかった。
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