不釣合い。
ふぅ〜疲れた。

2日分働いた気分だった。

私はある事に気付いた。

木村さんおしゃれな店行かないよね。私今日通勤着ダサいかもしれない。

家と会社の往復の通勤着。遊び用の服ではない。

この服で大丈夫かなぁ〜。

そんな心配をしていると木村さんがロッカーに入って来た。

『桜〜ありがとう。ホント助かったよ桜がいなかったらあと2時間はかかってたと思う』

『お役に立てて良かったです』

『さっ私も早く着替えて行こうね』

『あの〜。』

私は木村さんに申し訳なさそうに聞いてみた。

『私の今日の服で木村さんが連れてってくれるお店は入れますか?』

木村さんは目をまん丸にして吹き出した。

『あはははは!大丈夫大丈夫!今日行こうとしたの私の行きつけの汚い居酒屋だから』

『私てっきり、超おしゃれなとこだったらどうしようと思ってました』

『変な心配しないの!今日の服も可愛いよ。さっ行こう行こう』

そう言うと木村さんは私の手を引っ張り会社の出口へと向かった。


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