お前のこと、誰にも渡さないって決めた。
●塩味のわたあめは、
〖ひまりside〗
「夏奈ちゃんっ!!ごめん、待った?」
電柱に寄りかかってケータイを触っていた夏奈ちゃんに慌てて声を掛けた。
「んーん、集合時刻ぴったり!」
ロック画面に表示された時刻を私に見せながら、にっこり微笑んだ夏奈ちゃん。
仮に集合時刻ピッタリだとしても、それなら夏奈ちゃんは何分前集合なの……?
待たせちゃったことには変わりない。
「ごめんね……」
「ほんとに私も今来たとこだって!……それよりさ、いいね、その浴衣」
夏奈ちゃんに言われて、改めて自分の格好を見下ろした。
夏休みも、もう終盤の8月24日。
そんな今日、私は夏奈ちゃんと夏祭りに来ている。
私が来ているのは、白地に桃色の花とリボンの柄が入った浴衣。
一目惚れして、即決買いしたもの。
そんなお気に入りの浴衣を褒められて、気分は上々。
「夏奈ちゃんは、すごい大人っぽい……」
黒地の浴衣がこんなに似合う人っているの?っていうくらいサマになっている夏奈ちゃん。
ビビットカラーのモダン柄も、いい感じに夏奈ちゃんのスタイルの良さを引き立てている。
「夏奈ちゃんっ!!ごめん、待った?」
電柱に寄りかかってケータイを触っていた夏奈ちゃんに慌てて声を掛けた。
「んーん、集合時刻ぴったり!」
ロック画面に表示された時刻を私に見せながら、にっこり微笑んだ夏奈ちゃん。
仮に集合時刻ピッタリだとしても、それなら夏奈ちゃんは何分前集合なの……?
待たせちゃったことには変わりない。
「ごめんね……」
「ほんとに私も今来たとこだって!……それよりさ、いいね、その浴衣」
夏奈ちゃんに言われて、改めて自分の格好を見下ろした。
夏休みも、もう終盤の8月24日。
そんな今日、私は夏奈ちゃんと夏祭りに来ている。
私が来ているのは、白地に桃色の花とリボンの柄が入った浴衣。
一目惚れして、即決買いしたもの。
そんなお気に入りの浴衣を褒められて、気分は上々。
「夏奈ちゃんは、すごい大人っぽい……」
黒地の浴衣がこんなに似合う人っているの?っていうくらいサマになっている夏奈ちゃん。
ビビットカラーのモダン柄も、いい感じに夏奈ちゃんのスタイルの良さを引き立てている。