お前のこと、誰にも渡さないって決めた。
●来たるは波乱の体育祭!?
*
*
雲一つなく、清々しいほどの青空。
絶好の体育祭日和。
「わーん、100m走見たかったよ〜〜っ」
「仕方ないでしょ、ひまりの出番の直前なんだもん」
吹奏楽部のファンファーレで幕開けた体育祭はついさっき開会式を終えたところ。
今から最初の競技、100m走が始まるんだけど……
「ほら、ひまりも行かなきゃでしょ?私ももう行かないと」
「うぅ……」
夏奈ちゃんにたしなめられるも、やっぱり諦められない。
だって100m走、見れないなんて聞いてないよ!?
………そう、応援する気満々だったのに、どうやら私は都合上、100m走を見れないらしい。
というのも、私の出場する競技────借り人競争は100m走が終わったすぐ後だから、今から出場メンバー確認のために、グラウンドから少し離れた召集場所に行かなきゃいけないんだ。
「まぁまぁ、そんなに落ち込まずに、ね?」
ズーンと肩を落とす私を、夏奈ちゃんは呆れ笑いを浮かべながら慰める。
だって………
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雲一つなく、清々しいほどの青空。
絶好の体育祭日和。
「わーん、100m走見たかったよ〜〜っ」
「仕方ないでしょ、ひまりの出番の直前なんだもん」
吹奏楽部のファンファーレで幕開けた体育祭はついさっき開会式を終えたところ。
今から最初の競技、100m走が始まるんだけど……
「ほら、ひまりも行かなきゃでしょ?私ももう行かないと」
「うぅ……」
夏奈ちゃんにたしなめられるも、やっぱり諦められない。
だって100m走、見れないなんて聞いてないよ!?
………そう、応援する気満々だったのに、どうやら私は都合上、100m走を見れないらしい。
というのも、私の出場する競技────借り人競争は100m走が終わったすぐ後だから、今から出場メンバー確認のために、グラウンドから少し離れた召集場所に行かなきゃいけないんだ。
「まぁまぁ、そんなに落ち込まずに、ね?」
ズーンと肩を落とす私を、夏奈ちゃんは呆れ笑いを浮かべながら慰める。
だって………