お前のこと、誰にも渡さないって決めた。
私はむっと唇を尖らせる。
「私はすごいって思ったの!!みっくんのこといちばんに応援したいって思ったんだからね!?」
噛み付くように言いながら、
自分の言葉に驚いた。
やっぱり、そうだった。
咄嗟に口から出てきた 『頑張って』は翔太くんでも他の誰でもなく、みっくんに向けたものだったんだ。
いちばんに応援したい。
今日だけじゃなくて、それは、
これからもずっと。
声が届く距離で─────
そんなことを考えたせいか、心の声が思わず口からほろっと零れた。
「みっくんのこと、好きだよ」
え、あっ……!
待って、今のってもしや……!
告白してしまったことに後から気づいて、アワアワと焦る私。
だけど、その心配は無用だった。
「……っ、口を開けばそればっかだな、おまえ」
今までも何度も言ってきたからか、呆れたような表情のみっくん。
それは良いことなのか悪いことなのか……。
だけどね、違うよ、みっくんはなにもわかってない。
今までのと、今日のは全然違うんだから。
私、本気の本気で、みっくんのこと好きなんだから。
私の気持ちも知らないで、みっくんは呆れたようにため息を吐いて。
「そんなに好き好き言って飽きねーの?」
「飽きないよっ」
飽きないよ、飽きるわけない。
だって。
だって、だれよりもきみが好きだから。