お前のこと、誰にも渡さないって決めた。
●我慢の限界 【光希side】
〖光希side〗
すーすー……と、俺のベッドの上で寝息を立てているのは、ついさっき俺の目の前で倒れたひまり。
ほんっと心臓止まるかと思った。
ぼーっと宙を見つめていたから、どうしたのかと思えばいきなりフラッと倒れるから。
咄嗟に抱きとめた自分の瞬発力の良さに、これほど助けられたことはなかった。
抱きとめた身体も、かすかに漏れる吐息も熱く火照っていて。
………熱あるのかよ……。
状況を理解した俺は、そのままひまりを俗にいう “お姫さま抱っこ” とやらで家に連れて帰り、
母さんに事情を説明し、
ひとまず俺の部屋で寝かせているというわけ。
ひまりが眠るベッドを一瞥して、俺は、はぁ、とため息をついた。
………数日前から引きずっている苛立ちは収まるところを知らない。
すーすー……と、俺のベッドの上で寝息を立てているのは、ついさっき俺の目の前で倒れたひまり。
ほんっと心臓止まるかと思った。
ぼーっと宙を見つめていたから、どうしたのかと思えばいきなりフラッと倒れるから。
咄嗟に抱きとめた自分の瞬発力の良さに、これほど助けられたことはなかった。
抱きとめた身体も、かすかに漏れる吐息も熱く火照っていて。
………熱あるのかよ……。
状況を理解した俺は、そのままひまりを俗にいう “お姫さま抱っこ” とやらで家に連れて帰り、
母さんに事情を説明し、
ひとまず俺の部屋で寝かせているというわけ。
ひまりが眠るベッドを一瞥して、俺は、はぁ、とため息をついた。
………数日前から引きずっている苛立ちは収まるところを知らない。