お前のこと、誰にも渡さないって決めた。
*
終業式の日、俺は勝負に出ようとしていた。
12月25日、クリスマス。
別に俺はそんなこと意識したことなかったけれど。
今年は柄にでもなく、ひまりと過ごしたい……なんていう考えが浮かんでしまって。
浮かんでしまったからには実行するより他はない。
それに、ひまりに意識してもらう……チャンスだと思ったから。
だから、ひまりの帰りをわざわざ家の前で待ち伏せして。
実は緊張していたり。……ほんと、柄でもないけれど。
なのにさ、
『あのさ、25日って暇?』
『へ……25日?』
一瞬ひまりがきょとんとしたから、
これはいける………と思ったのに。
『あの……ごめんね、その日誘われてて……』
おずおず、と謝るひまりに嫌な予感がした。
なんとなく、その相手に予想がついてしまって。
だって、わざわざクリスマスを狙ってくるやつなんて……知れてるだろ。
終業式の日、俺は勝負に出ようとしていた。
12月25日、クリスマス。
別に俺はそんなこと意識したことなかったけれど。
今年は柄にでもなく、ひまりと過ごしたい……なんていう考えが浮かんでしまって。
浮かんでしまったからには実行するより他はない。
それに、ひまりに意識してもらう……チャンスだと思ったから。
だから、ひまりの帰りをわざわざ家の前で待ち伏せして。
実は緊張していたり。……ほんと、柄でもないけれど。
なのにさ、
『あのさ、25日って暇?』
『へ……25日?』
一瞬ひまりがきょとんとしたから、
これはいける………と思ったのに。
『あの……ごめんね、その日誘われてて……』
おずおず、と謝るひまりに嫌な予感がした。
なんとなく、その相手に予想がついてしまって。
だって、わざわざクリスマスを狙ってくるやつなんて……知れてるだろ。