お前のこと、誰にも渡さないって決めた。
みっくんは意地悪く笑う。
「わかった?」
「……な、なにが……」
「俺らの関係が、昔とは全く違うってこと」
「っ……!」
うう……私ばっかりドキドキしてるもん、絶対。
────だけど、もうそれでもいいや。
これ以上の幸せなんて、今は見つからない。
「ひまりの初めて、これから全部もらうから」
みっくんも幸せそうに笑うから、もう降参。
「……っ、みっくんにあげるよ、全部……」
「っ!?………あー……これだから鈍感は…」
みっくんが、耳たぶに指先で触れた。
その照れた顔も、笑顔も、これからは全部、私にも見せてね。
「そうだっ」
ドタバタしていて、大事なことを言い忘れていた。
「みっくん、あけましておめでとう!」
ふわ、と微笑みながらみっくんに言う。
「今年もよろしくお願いします」
「こちらこそ」
みっくんが笑顔で返してくれて。
これからもずっと一緒がいいね。
まずは今年一年よろしくね。
いろんな想いを心に秘めて、私も満面の笑みを浮かべた。