お前のこと、誰にも渡さないって決めた。


ずっと正反対だと思ってた。

正反対だから嫌われたんだと思ってた。





ブラックコーヒーみたいに苦い、みっくんと、砂糖みたいに甘いっていわれる私とは、




決定的に何かが違うんだと思ってた。





──────でも、本当はそうじゃない。





正反対だから惹かれあって、


勘違いしあって傷つけあって、



だけど、今、向かい合って一緒にいる。





正反対な私たちは、
正反対だからこそ相性が抜群なのかもしれない。






「ねぇ、みっくん」







今までいろんなことがあったね。



もう一生分かり合えないんじゃないかって思ったこともあったよ。



これからもいろんなことがあるかもしれない。



ぶつかり合って喧嘩することもあるかもしれない。




愛想尽かされちゃうかもしれない。





だけど、今は。




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