お前のこと、誰にも渡さないって決めた。

それは、今までみっくんに見せたことのないカッコ(ビキニ)をすることでみっくんの気を引こうというもの。(※1章第2節参照♡)


前にも少し話したけど、臨海2日目である今日は、みっくんのクラスと合同の日程だから、夏奈ちゃんいわく絶好のチャンス。




題して、
『声をかけずにいられない♡ 真夏のビキニ大作戦!!』!



思わず笑っちゃいそうなネーミングセンスについては私は文句は受け付けてないからね?
これ、夏奈ちゃんが勝手に名付けた作戦だから!!



それにしても、


「本当に、この作戦って効果あるのかなぁ?………まず、みっくん、私のことなんて気づいてくれなさそうだよ?」


「そんなこと言ってるからダメなんじゃないの?本当に関係を修復したいんだったら、自分から仕掛けに行かないと。“気づいてもらう” んじゃなくて、“気づかせる” んだよ!!」



ハッと顔をあげた。

そうだ、ウジウジしている場合じゃない。
みっくんと、昔みたいに仲良くしたいのは私の方だから。


だったら私が頑張らなくてどうするんだ、って話だよね。



「………私、がんばらなきゃ、」




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