お前のこと、誰にも渡さないって決めた。
*
*
「やっぱり、だめでした……」
「だよね。棚橋くん相手だからねー」
夏奈ちゃんが、あまりにも納得したような顔をするから、悔しくなって、2パック目のいちごミルクに手を伸ばした。
「ひまりほっそいからいいけどさー、そんな甘いのばっか食べて飽きないの?」
「飽きないよっ!……それより私は、夏奈ちゃんが飲んでるカフェオレの良さがわからないよ」
何を隠そう、私は大の甘党。
というよりは、苦いものとか酸っぱいものが苦手。
酸っぱいのは、まだ我慢できるの。
梅干しはムリだけど、レモンとかなら。
でも、苦いものだけは……どうしても食べられない。ピーマンとかゴーヤみたいな野菜もダメだけど、一番苦手なのはコーヒー。
カフェオレみたいに、ミルクや砂糖がたっぷり入っていてもダメ。
昔、みっくんに騙されてブラックコーヒーを飲んだときは、あまりの苦さに死んじゃうんじゃないかと思ったほど。
……そんな、みっくんは大のコーヒー好きで。逆に甘いものが苦手だったりする。
夏奈ちゃん……早坂 夏奈(ハヤサカ カナ)ちゃんも、毎日お昼にカフェオレを飲んでいて。
みっくんにしても、夏奈ちゃんにしても、
よくそんな苦い物体を口にできるなっていつも尊敬してる。
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「やっぱり、だめでした……」
「だよね。棚橋くん相手だからねー」
夏奈ちゃんが、あまりにも納得したような顔をするから、悔しくなって、2パック目のいちごミルクに手を伸ばした。
「ひまりほっそいからいいけどさー、そんな甘いのばっか食べて飽きないの?」
「飽きないよっ!……それより私は、夏奈ちゃんが飲んでるカフェオレの良さがわからないよ」
何を隠そう、私は大の甘党。
というよりは、苦いものとか酸っぱいものが苦手。
酸っぱいのは、まだ我慢できるの。
梅干しはムリだけど、レモンとかなら。
でも、苦いものだけは……どうしても食べられない。ピーマンとかゴーヤみたいな野菜もダメだけど、一番苦手なのはコーヒー。
カフェオレみたいに、ミルクや砂糖がたっぷり入っていてもダメ。
昔、みっくんに騙されてブラックコーヒーを飲んだときは、あまりの苦さに死んじゃうんじゃないかと思ったほど。
……そんな、みっくんは大のコーヒー好きで。逆に甘いものが苦手だったりする。
夏奈ちゃん……早坂 夏奈(ハヤサカ カナ)ちゃんも、毎日お昼にカフェオレを飲んでいて。
みっくんにしても、夏奈ちゃんにしても、
よくそんな苦い物体を口にできるなっていつも尊敬してる。