ホワイトチョコレート
「…希…雪希。」


「あっ、ごめん…璃緒。考え事してて。」



「そうだよ〜せち何回呼んでも返事しないからビックリしたよ。」




私の事をせちと呼ぶ彼女はクラスメートで、中学校からの親友である佐倉璃緒(さくら りお)である。



「あははー…。」




「あははー…じゃないよもう。せちなんか悩み事?」





そう言うと璃緒は私の方をじっと見る。



「ううん、璃緒なやみごとなんかじゃないよ。」


「じゃあ、何?」
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