Smile Again 〜あなたの笑顔が見たいから〜


中学と違って、教科書なんかも自分たちで取りに行くんだ…
やっぱり高校生って中学生とは全然違うんだなぁ。


なんてことをぼんやり思いながら先生の話を聞き流していた。
最後に先生が言った言葉が耳に引っかかるまでは…。


「よし、じゃあそういうことで各自学用品を揃えに行ってくれ。
ただし、この学校は夜間に定時制の生徒がこの教室を使うから、教室内に私物を置いて帰るのは禁止だぞ。
私物は、廊下にあるロッカーに置いて、ちゃんと鍵をかけて帰ること。
鍵をかけずに置いといて、何かなくなっても自己責任だからな〜」


そう言うと、先生は生徒一人ひとりにロッカーの鍵を配り始めた。


「鍵についているキーホルダーに番号がついてるだろう?
その番号がロッカーの番号になってる。
その番号のロッカーが1年間お前たちの個人ロッカーになるから後で場所を確認しとけよ」


そう言いながらポンポンと各自の机の上に置いていかれる鍵。


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