Smile Again 〜あなたの笑顔が見たいから〜


しょうがない、これは神様が私に、新しい友達をどんどん作りなさいって言ってるに違いない。

よ〜し、友達いっぱい作るぞー!

私は気合を入れ直してワイワイと騒がしいクラス発表の場を背に、自分のクラスへと向かった。


高校の建物は中学の時より綺麗かも。
白い壁、クリーム色の廊下。教室はフローリング。
ここまでは中学とあまり変わらないけど、大きく違うのは教室の窓側に出入りできるベランダあること!
各教室の後ろに掃き出し窓があって、そこから出入りできるみたい!!

今日からここで毎日を過ごすんだと思うと、とびっきりのワクワク感と少しの怖さがある。

同級生、同じクラスになる子たち、先生、授業、行事、部活…いろんなことが楽しみだけど、全部を楽しめるかな?同級生はもちろん、先輩たちとも仲良くやっていけるかな?っていう不安が、少しの怖さに繋がってるのかも。


なーんてちょっぴり感傷的になっていたら1年3組の教室の前に到着。

ドアが開いているのが少し手前から見えてたから、教室の前に着いたと同時にちらっと覗くと、もう10人くらいはいるみたい。
みんな思い思いの場所で立ったり座ったりしている。

2人で話してる子たちもいれば、1人で所在なくキョロキョロと周りを見回している子もいる。


みんな少なからず緊張したり、テンション上がったりしてるんだろうね。
私とおんなじ。
そう思うとドキドキも少しゆるんだ。
< 3 / 83 >

この作品をシェア

pagetop