Smile Again 〜あなたの笑顔が見たいから〜


用意を済ませて下に降りると、リビングから賑やかなお姉ちゃんの声がする。


「今日のランチはどこに行く!?
郵便局の近くに、新しくできたカフェはどう?」


と言う会話が聞こえてきて、ホッとした。

どうやら、今から行くお店の話みたい…。
改めて今日のことを追求されたら嫌だから、このままさっさと出掛けたいな…。

なるべくお姉ちゃんと顔を合わさないようにしようと思って、廊下から玄関に向かいながら大きめの声でお母さんに声をかけた。


「お母さん、準備できたから、車のところで待ってるね!」


「すぐに行くわ〜」


お母さんもちょっと大きめの声で返してくれた。
その後で、


「真希!あなたも早く用意しなさい!!」


なんて、お姉ちゃんを叱る声も。
< 66 / 83 >

この作品をシェア

pagetop